雷が鳴ると部屋の明かりが一瞬消えるのはなぜ?
雷が激しく鳴っているとき、部屋の電気やテレビが一瞬だけ「フッ」と消えて、すぐに元に戻るという現象を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。「電化製品が壊れたのかな?」と不安になりますが、実はこれ、送電システムが正しく作動して私たちの家を守ってくれた証拠なのです。
雷が送電線やその近くに落ちると、電力網に「雷サージ」と呼ばれる瞬間的な異常高電圧が発生します。そのまま電気を流し続けると、家庭の電化製品や地域の配電設備が焼き切れて破壊されてしまいます。それを防ぐために活躍しているのが、電柱などに設置されている避雷器や開閉器(ブレーカー)です。
避雷器は落雷による巨大なエネルギーを安全に地面へ逃がし、開閉器は異常を検知して瞬時に回路を遮断します。この遮断されたほんの一瞬が、部屋の明かりが一瞬消える「瞬時電圧低下(瞬低)」の正体です。設備を守った後、システムはすぐに正常な状態へ戻る(閉路状態にする)ため、電気は一瞬で復旧します。
一方で、照明が消えたまま長時間の停電になるケースもあります。これは落雷のエネルギーがあまりにも大きく、設備が損傷して回路が開いたまま(開路状態)になってしまうためです。一瞬のチラつきは、地域の電力網が安全装置によってしっかりと守られたサインと言えます。
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