そばの生産国はどこ?世界のソバ事情を徹底解説【前編】
「そば」といえば、日本の伝統的な食文化を象徴する代表的な食べ物の一つです。年越しそばや、ざらりとした食感の美味しいお蕎麦を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、私たちが何気なく食べているそばの原料である「ソバ(蕎麦)」は、いったい世界のどの国でたくさん生産されているのでしょうか?
実は、日本は世界的なそばの消費国ではありますが、国内で流通しているそばのすべてを自給できているわけではありません。今回は、国際連合食糧農業機関(FAO)などのデータをもとに、世界の驚くべきそばの生産国ランキングや、それぞれの国におけるソバ栽培の特徴について詳しく紐解いていきます。
1. 世界のそば生産量ランキング:圧倒的1位は「ロシア」
国連食糧農業機関(FAO)の統計などによると、世界のソバ年間生産量はおよそ200万トンから約220万トン前後で推移しています。そのなかで、圧倒的なシェアを誇っているのがロシアです。
第1位:ロシア(
全体の約50%以上を占める世界最大の生産国) 第2位:中国(
アジアを代表する一大産地) 第3位:ウクライナ
第4位:カザフスタン
第5位:アメリカ
世界全体の生産量のうち、実に半分以上をロシア一国が占めており、次いで中国が多くを生産しています。この2ヵ国だけで、世界のソバの大部分が作られていると言っても過言ではありません。
2. なぜロシアや中国でそばがたくさん作られているのか?
ソバという植物には、「痩せた土地でも育ちやすい」「栽培期間が短い(種まきから約2〜3ヶ月で収穫できる)」という大きな特徴があります。そのため、寒冷で夏が短い地域や、他の作物が育ちにくい気候・土壌の場所でも栽培が可能なのです。
ロシアでは、広大なシベリア地域やアルタイ地方などが一大産地となっています。ロシアにおけるソバは、日本のような「麺(そば)」としてすするというよりも、実を粒のままお粥のように煮込んで食べる「カーシャ」という伝統料理の主食として、古くから人々の生活に深く根付いてきました。
一方の中国では、内蒙古自治区などのモンゴル高原に近い寒冷なエリアで盛んに栽培が行われており、地理的に日本へ近いこともあって、日本への重要な輸出拠点となっています。
(後編へ続く)
日本で消費されているそばの多くは、海外から輸入されているものも少なくありません。では、日本自体の生産状況はどうなっているのでしょうか?(次回の記事で詳しくご紹介します)
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