1本の木に2色の桜が?「源平咲き」の美しさ
春になると、満開の桜が人々の心を惹きつけます。そんな中、珍しい光景を目にすることがあります。それは1本の木に赤と白、2色の花が同時に咲く「源平咲き」です。
この名前は平安時代の「源平合戦」に由来します。当時、源氏は白い旗、平氏は赤い旗を掲げていたことから、赤と白が共存する姿を「源平咲き」と呼ぶようになったのです。もともとは梅や桃、椿、ツツジなどで見られる現象で、園芸家たちによって意図的に接ぎ木が施されることで実現されます。
桜でも「源平咲き」は理論的に可能ですが、実はあまり知られていません。一般的な桜、たとえばソメイヨシノは品種がはっきりしており、1本の木で異なる品種の花を咲かせる例はまれです。しかし、接ぎ木技術を使えば、赤系のサトザクラと白系の桜を組み合わせて、「源平咲き」のような姿を見せることも可能。園芸の工夫が生む、まさに春の奇跡ともいえるでしょう。
2018年のこの時期に話題になった通り、桜の「源平咲き」はまだ珍しい存在。もしも見かけたら、運のいい出会いかもしれません。来年の花見シーズンに、ちょっと目を凝らして探してみてはいかがでしょうか。
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