手術後の傷は48時間で閉じる

手術で縫合された傷は、遅くとも48時間以内にしっかりと閉じます。これは、皮膚の表面を覆う上皮細胞が傷の上をぴったりと埋め、外部からの細菌の侵入を防ぐからです。つまり、手術後48時間が経過すれば、傷口から細菌が入り込む心配はほとんどなくなるのです。

この事実から、一つ重要なポイントがあります。それは、術後の傷に消毒は不要だということ。昔は「傷は清潔に保たなければ」と考えられ、毎日アルコールや消毒液で拭くことが常識でした。しかし、最近の医学的な知見では、むやみな消毒は逆効果。消毒成分が傷の回復を邪魔し、治りを遅くする可能性があるのです。

実際、さかえクリニックをはじめとする専門医療機関では、「傷の上に絆創膏や保護テープを貼っておけば十分」としています。清潔なガーゼや防水カバーで守り、無理に触らずに放置することが、かえって回復を早めるのです。

もちろん、腫れや激しい痛み、膿が出るなどの異常があればすぐに受診が必要ですが、通常の術後経過であれば、落ち着いて過ごすことが何より大切。傷は自分自身の力でしっかり修復される——その自然の力に任せることが、今の常識です。

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