三陸のあわび、その旬は冬にあり
あわびと聞くと、夏の味覚として思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、三陸地方で水揚げされるエゾアワビの旬は、実は冬なのです。
三陸の沿岸に育つエゾアワビは、寒さが厳しくなる頃に最も脂がのり、濃厚なうまみを感じられます。漁の時期は厳密に定められており、「開口日(かいこうび)」と呼ばれる解禁日に合わせて、年に6回から8回ほどしか行われません。この開口日は主に11月から始まり、冬にかけての期間に集中しています。
なぜ冬が旬なのかというと、エゾアワビは水温が下がる冬季にエネルギーを蓄え、身がしまって味わいが濃くなるからです。ウニと同じように、三陸の漁師たちが長年の経験から導き出した知恵が、この時期にあります。
新鮮なあわびは刺身がおすすめ。身の引き締まった食感と、磯の香りが口いっぱいに広がります。近年では、観光客が開口日に合わせて訪れるほど、その味には定評があります。
三陸の冬といえば、雪景色だけでなく、こうした貴重な海の幸も楽しみの一つです。旬の時期にしか味わえないエゾアワビを、ぜひ一度、その舌で確かめてみてください。
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