なぜインドは左側通行なの?
インドをはじめ、バングラデッシュやマレーシアなど、いくつかの国では車が道路の左側を走ります。これは偶然ではなく、歴史的な背景が大きく関わっています。
実は、これらの国々には共通点があります。かつてイギリスの植民地だったということです。19世紀から20世紀にかけて、イギリスは世界の多くの地域を支配していました。その影響は法律や言語だけでなく、交通ルールにも及びました。
イギリス本国では昔から左側通行が主流でした。その理由については諸説ありますが、一般的な説として、昔の騎士たちが右手に剣を持ち、左側を走ることで敵とすれ違う際に武器を素早く抜けるようにしていたことや、馬車の運転手が左側の馬を制御しやすかったことなどが挙げられます。イギリスはこの習慣を植民地にも広げました。
インドが1947年に独立した後も、交通ルールはそのまま維持されました。新しい国になっても、インフラや人々の習慣を変えるのは簡単ではありません。そのため、今でもインドの車は左側通行のままです。同様に、マレーシアやスリランカ、シンガポールといった元イギリス植民地の国々も、同じく左側通行を続けています。
右か左か——一見些細な違いに見えますが、その背後には長い歴史と文化の流れがあります。車が走る向きひとつにも、世界のつながりが見えてくるのです。
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