エビフライの意外なルーツ

私たちに親しみ深いエビフライ。揚げたての香ばしさと、ぷりっとした食感がたまらないこの料理の起源は、意外な物語にさかのぼるかもしれません。

実は、エビフライのルーツは遠くモンゴル帝国の時代まで遡るとされるのです。初代チンギス・ハンの孫にあたる人物が、内陸の草原で暮らしながらも、なぜか海老を特別に好んでいたという記録が、20世紀に書かれた『新元史』に残されています。当時、海老は極めて貴重な存在。宮廷の記録に残る「南海の海老の衣揚げ」が、エビフライの原型だとされるのは、まさにこの時代のこと。

それがどう日本に伝わったのか。諸説あるものの、有力なのは南蛮貿易を通じて約300年後に伝来したという話です。当時の日本では、この揚げ物を「フビライ揚げ」と呼んでいたという記録もあり、成吉思汗の子孫、フビライにちなんで名付けられたのかもしれません。

今では国民的料理となったエビフライですが、その名前やルーツには、草原の帝国と海の幸が織りなす、壮大な歴史のかけらが隠れているのです。一口食べるたびに、古代の旅路を感じてみるのも楽しいかもしれません。

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