海水が凍らない理由

冬になると湖や川の水面は氷ることがありますが、海が完全に凍ることはほとんどありません。なぜでしょうか?その答えは、海水に含まれる塩分

真水は0℃で凍り始めますが、海水には塩分が含まれているため、凍る温度が低くなります。一般的な海水の塩分濃度では、約-1.8℃まで下がってはじめて凍り始めます。つまり、海水は真水よりもずっと冷たくならないと凍らないのです。

さらに興味深いことに、海水が凍るとき、凍るのは実は「純粋な水」だけ。氷になるときに、塩分は氷の外へと押し出されます。そのため、できる氷は比較的塩分が少なく、周囲の海水はさらに塩分濃度が高くなるのです。この濃くなった海水は、さらに凍りにくくなるため、海全体が凍るのを防ぐ一因になります。

このような仕組みのおかげで、北極や南極の海域でも、表面に薄い氷が形成される程度で、海底まで凍ることはまずありません。また、海水の循環や水深の深さも、海が凍らない要因の一つです。深海は地熱の影響も受け、温度が大きく下がらないため、極地以外の海では特に凍る心配はありません。

つまり、塩分による凍結温度の低下、氷の形成時の塩分排除、そして海の深さや流れが組み合わさって、海が凍らないようにしているのです。自然の仕組みは、実に巧妙ですね。

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