「荷おろし症候群」とは?

「荷おろし症候群」とは、長期間の緊張やストレスから解放された瞬間に、急に気持ちが落ち込んでしまう状態を指します。まるで重い荷物をずっと背負っていた人が、それを下ろした途端にふらついてしまうように、心のバランスが一時的に崩れるのです。

この状態には、気分の沈み込み、やる気のなさ、不眠、食欲の低下といった、うつ病とよく似た症状があらわれます。特に、全力を尽くして大きな目標を達成したあとや、大きな危機から解放されたあとに起きやすいとされています。

たとえば、2020年5月頃の新型コロナウイルスの影響下では、多くの人が2か月以上にわたり外出を控え、毎日の生活に不安やストレスを感じながら過ごしてきました。そんな中、緊急事態宣言の緩和が発表されたとき、「やっと安心できた」と思うはずが、かえって気だるさや無気力に襲われる人が相次ぎました。これこそが「荷おろし症候群」の典型例です。

心が長い間“戦闘状態”にあったため、急にその緊張が解けると、今度は反動が現れるのです。誰にでも起こり得る自然な反応なので、慌てず、無理をせず、ゆっくり休むことが大切です。周囲の理解や適度な休息で、だんだんと元気を取り戻すことができます。

関連項目

詳細記事

関連トピック