「とてシャン」とは?
「とてシャン」という言葉を聞いたことがありますか?これは、実は昭和初期のちょっとレトロなスラングです。「とてもシャン」という言い回しから短縮された言葉で、「大変美人であること」、あるいは「とても美しい女性」のことを意味します。
当時、「○○ちゃんはとてシャンね!」なんて会話が、カフェや街角で聞こえてきたかもしれません。シャンという語感には、「洗練された」「きらびややか」「おしゃれ」といったニュアンスが含まれており、単に「きれい」よりも、洗練された美しさを強調していたのです。
流行語として広まった背景には、大正から昭和にかけてのモダンガール(モガ)文化がありました。洋装にヘアスタイルも洋風になり、女性たちが自立やファッションに目覚めた時代。映画館や喫茶店が流行し、新しい価値観が生まれる中で、「とてシャン」はまさにその時代の空気を反映した言葉だったのです。今ではあまり使われませんが、古い小説や映画、あるいは祖父母の話に出てくると、「ああ、あの時代の言葉ね」と懐かしく感じます。言葉は時代を映す鏡。たった一語にも、当時の流行や人々の気持ちが詰まっているのです。
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