虫入りのお酒、実はメキシコの伝統に根ざしている?
「虫の入ってる酒って、本当にあるの?」と思った方、答えは「はい、あります」。しかも、それがメキシコの伝統的なお酒「メスカル」の一部なんです。
メキシコは、タイと並ぶ昆虫食のメッカとして知られています。そんな文化の中で、食用昆虫をアルコールに加える習慣が根付いています。代表的なのが、アガベ(竜舌蘭)を原料に作られるメスカル。テキーラもアガベから作られますが、メスカルはより伝統的で、手作りに近い製法が特徴です。
実は、ある種類のメスカルには、ボトルの中に1匹の虫がふんわりと浮かんでいることがあります。それは「アガベーワーム」と呼ばれる蛾の幼虫で、アガベの葉に住む種類。この虫は食用としても珍重され、お酒に加えることで、独特の風味やエッセンスを加えるとされています。
「2種類のアガベに17種類の食用昆虫が入った計34種類」という表現は、多様な組み合わせの可能性を伝えていますが、実際には特定の銘柄で、ごく一部のボトルに虫が入っているのが現実です。もともとは品質の証としての風習だったとも言われ、今は伝統とユーモアが混ざった象徴的な存在に。
香り高く、ほのかに甘みのあるメスカルの味わいに、虫の存在がさらに奥行きを与えます。興味があれば、一度、この“生きる伝統”をグラスに注いでみるのも面白いかもしれません。
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