咳に効く果物って?

風邪をひいて咳が続くとき、薬に頼らず自然な方法で楽になりたいと思う人も多いでしょう。実は、私たちの身近な果物の中に、そんなつらい咳を和らげる働きを持つものがあるのです。

かりん、梅、あんずなど、バラ科の果物は、古くから咳の緩和に使われてきました。これらの果物の種には、「アミグダリン」という成分が含まれています。アミグダリンは体内で分解され、ベンズアルデヒドや微量の青酸を生成します。特にベンズアルデヒドは、咳の中枢をやさしく抑える働きがあるとされ、咳を鎮める効果が期待できます。よく知られる杏仁豆腐の香りも、実はこのベンズアルデヒドによるもの。香りだけでもリラックス効果があり、咳の出やすい夜にも安心です。

ただし、種をそのまま大量に食べるのは危険です。アミグダリンは分解の過程で青酸を出すため、過剰摂取は体に悪影響を及ぼします。昔から作られる「かりん酒」や「梅干し」などは、果実そのものを漬けたもので、適度に楽しむ分には安心。咳が気になる季節には、こうした伝統的な食べ方を活かしてみるのも良いかもしれません。

自然の力を感じながら、体に優しいケアを心がけたいですね。

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