ピカソの本名の意味とは?

パブロ・ピカソの本名は、実はとても長いものでした。正式には「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセノ・マリア・デ・ロス・レンエス・トリニダ・ルイス・イ・ピカソ」と呼ばれ、まるで歴史の教科書のような名前の羅列です。しかし、この長い名前には深い意味が込められています。

まず、「パブロ(パウロ)」は、母方の祖父の名前に由来しています。また、この名前はキリスト教の聖人パウロにちなんでおり、守護聖人としての意味合いも持っています。一方、「ホアン(ヨハネ)」や「ネポムセノ(ネポムクの聖ヨハネ)」といった名前は、14世紀のボヘミアに実在した司祭で、後にカトリック教会で聖人とされた「ネポムクのヨハネ」にあやかったものです。彼は沈黙の守護聖人とされ、家族に大切にされていました。

さらに、「ホセ・フランシスコ」は、父方の伝統や信仰に倣ったもので、「ホセ」はスペインの画家ホセ・デ・リベーラに、そして「フランシスコ」は聖フランチェスコにちなんでいます。当時のスペインでは、子どもに複数の聖人の名前を与えることで、守護を祈るのが一般的でした。

つまり、ピカソの名前は単なる呼び名ではなく、家族の信仰や歴史、そして願いが詰まったものだったのです。天才画家の誕生には、すでに名前にその予兆が隠されていたのかもしれません。

関連項目

詳細記事

関連トピック