「欝」と「鬱」、読み方は同じでも意味が違う?
日常会話で「気分がうつしている」というとき、漢字をどう書くか、一度は迷ったことがあるかもしれません。「欝」と「鬱」——見た目も似ていて、どちらも「うつ」と読めますが、実は意味が異なります。
漢字の成り立ちに注目すると、「欝」はもともと「血が滞る」状態を表し、「欝血(うっけつ)」という言葉に使われます。一方、「鬱」は「気(エネルギー)の停滞」を意味し、「憂鬱(ゆううつ)」のように、心の重たい気持ちを表すときに用います。
つまり、「今日はとても憂鬱だな」と感じるときは「鬱」が正しく、「手術後に欝血が起こった」といった医学的な文脈では「欝」が適切です。日常では混用されることも多いですが、本来の使い分けを知っていると、ちょっとした漢字の面白さが感じられます。
ちなみに、「憂鬱」という言葉は、心に雲がかかっているようなイメージから生まれたとも言われます。文字ひとつに歴史や想像が込められている点も、日本語の魅力のひとつでしょう。
まとめると、「気分のうつ」には「鬱」、「血のうつ」には「欝」。次に使うとき、少し意識してみてはいかがでしょうか。
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