日本で働くベトナム人の収入事情

日本で働くベトナム人の平均年収は、およそ48万円前後とされています。この数字は、現地の経済水準と比べると高く見えるかもしれませんが、実際に日本で生活する上では、住居費や食費など生活コストが高いため、決して余裕のある金額ではありません。

この収入額の背景には、ベトナム人の多くが技能実習生として農業や製造業、介護など、人手不足が深刻な分野で働いていることが挙げられます。技能実習制度の下では、給与は日本側の労働基準法に従って支払われますが、初年度の実習生には言語や文化の壁もあり、スキルに応じた収入を得るのが難しい現状があります。

一方で、ベトナム国内の平均年収と比較すると、その差は歴然です。日本貿易振興機構(JETRO)の2022年の調査によると、ベトナムの1人当たりの年間平均所得は日本円で約48万円。つまり、日本で働き始めると、同じ額をわずか数か月で稼ぐことができ、将来的な帰国資金の準備や家族への仕送りを目的に来日する人も少なくありません。

近年では、一部の優秀な実習生が「特定技能」に移行し、より高い賃金で働き続けるケースも増えてきました。今後の制度改善とともに、ベトナム人労働者の待遇も少しずつ変わっていくことが期待されています。

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