クラゲも眠る?脳がなくても休息の時間がある

私たちはふだん、睡眠といえば人間や犬、猫などの動物を思い浮かべがちです。でも実は、もっと小さな生き物にも「眠り」の兆しが見られることが、近年の研究で分かってきました。

クラゲ、特に「サカサクラゲ」と呼ばれる種。この生き物は、中枢としての脳すら持っていません。全身に張り巡らされた網状の神経系だけで動きを制御しています。そんなクラゲに、なんと「睡眠らしき行動」が観察されたのです。

研究者たちは、サカサクラゲの動きを長時間観察しました。すると、夜になると活動が著しく低下し、反応も鈍くなることが判明。特に興味深いのは、この状態を長時間妨害すると、次の日、クラゲの動きがさらに鈍くなること。まるで人間が寝不足を感じるのと似ています。

もちろん、人間のように脳波を測って「眠っている」と確認することはできません。しかし、周期的な休息、反応の低下、そしてその不足による影響 — これらはすべて、睡眠の定義に近いもの。つまり、脳がなくても「眠る」という行動が存在する可能性を示しているのです。

この発見は、「睡眠」の意味そのものを問い直すものかもしれません。進化の過程で、生き続けるために休息がどれほど基本的な機能なのかを、私たちに教えてくれています。

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