マドレーヌの名前の由来とは?
私たちに親しまれている焼き菓子「マドレーヌ」。ふわっとした口どけとカタツムリのようなかわいらしい形が特徴ですが、その名前には意外な由来が隠れています。
「マドレーヌ」とはフランス語で「マグダラのマリア」を意味する言葉です。しかし、このお菓子の名前が宗教的な人物に由来しているわけではありません。実際には、18世紀のフランスにいたある修道女にちなんで名付けられました。その名はマドレーヌ・パウリニャック。彼女はフランスの南西部、リモージュに近い町ボワモン・レ・トゥルで生活していた修道女で、あるとき、訪問した王族のために特別なお菓子を作ったと伝えられています。その軽やかで素朴な味に王が感動し、このケーキに彼女の名前「マドレーヌ」が付けられたという逸話が残っています。
また、マドレーヌは文学でも有名です。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の中で、マドレーヌを紅茶につけて食べる場面が「想起の瞬間」として描かれ、今も多くの人に語り継がれています。
小さなケーキひとつにも、歴史と物語が詰まっているのです。今度、マドレーヌを食べるとき、その一欠片に込められた昔話や人々の温かさを思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
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