世界で最も醜い色「ドラブ・ダークブラウン」とは?

あなたは「世界で最も醜い色」と聞いて、どんな色を想像しますか? 実は、その色はちゃんと定義されていて、「PANTONE 448C(ドラブ・ダークブラウン)」と呼ばれる、くすんだ暗い茶色です。

この色が「最も醜い」とされるきっかけは、タバコ製品のパッケージデザインにさかのぼります。オーストラリアで2012年、政府が喫煙を減らすために、タバコのパッケージに目立たない地味な色を使用する法改正を実施。その候補として、複数の色の中から消費者に最も不快感を与える色として選ばれたのがこの448Cだったのです。

海外メディア『TIME』や『CNN』も取り上げ、「この世で最も醜い色」として話題になりました。実は、開発当初、この色に名前はなく、「ミステリー・グリーン」と呼ばれていたほど。しかし、その不気味な雰囲気から、最終的に「ドラブ・ダークブラウン(drab=くすんだ、という意味)」と名付けられました。

心理学者によると、この色は腐ったケチャップや湿った土、汚れたセーターを連想させるため、本能的に避けたくなるとのこと。視覚的にも目立たず、不快感を誘うため、健康被害の多いタバコ製品にはまさに「最適な色」として採用されたのです。

今では、デザイン業界で「避けるべき色」として有名ですが、その“醜さ”ゆえに逆に注目を集め、広告やアートで意図的に使われることもあるとか。見た目は地味でも、意外な存在感を持つ、不思議な色といえるでしょう。

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