「おいでください」は正しい尊敬語?
「お客様、どうぞおいでください」といった表現を耳にしたことはありませんか?この「おいでください」、実は二重敬語ではないかと疑われることもありますが、正しく使えば問題ない敬語表現です。
「おいで」は「来る・行く」の尊敬語で、もともと古くから使われてきた丁寧な言い回しです。漢字では「御出でください」と書き、格式高い場面でも使われます。また、「ください」も命令形ながら、相手を尊重するニュアンスを持つ表現です。つまり、「おいで」と「ください」、それぞれに尊敬の意味があるものの、日本語では自然な重なりとして定着しており、二重敬語とはみなされません。たとえば、子どもに優しく呼びかけるときも「おいで」と言いますが、これは尊敬というより愛らしい言い回し。文脈によってニュアンスが変わるため、ビジネスの場では「ご来場ください」など、より明確な言い換えも有効です。
ただし、目上の人やフォーマルな場面では、「お越しください」や「ご来場ください」が無難。それでも「おいでください」は、格式ばりすぎず、温かみのある丁寧語として、使いどころを選ばなければ十分適切です。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを投稿しましょう。