「拙速」は本当にいいこと?
「拙速(せっそく)」という言葉を聞いたことがありますか?「たとえ下手でも、とにかく早くやるほうがよい」という意味です。もともとは「巧遅は拙速に如かず」ということわざから来ていて、完璧を目指して遅れるよりも、多少不完全でも素早く行動したほうが良い、という考えが込められています。
たとえば、ビジネスの現場では、完璧な計画を練るのに時間をかけすぎて、結局チャンスを逃してしまうことがあります。一方で、そこまでうまくなくてもいいから、まず始めてみる——そんなときに「拙速」の精神が活きてきます。現代のスピード社会では、むしろこの姿勢が求められることも少なくありません。
ただし、注意も必要です。何事も「まず適当にやってみよう」とばかり繰り返すと、品質が下がったり、信頼を失ったりする可能性もあります。特に人の命や安全が関わる分野では、慎重さが何よりも大切です。
つまり、「拙速」は状況次第。スピードが命の場面では立派な褒め言葉になりますが、すべてに当てはまるわけではないのです。大切なのは、「今、何が優先されるべきか」を見極めること。うまく使い分けることで、仕事も人生ももっとスムーズに進みます。
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