なぜ日本だけ「オランダ」と呼ぶのか?
世界中で「ネ덜란ド(Netherlands)」と呼ばれている国が、日本ではなぜか「オランダ」と呼ばれています。実は、この呼び方は日本の歴史と深く関わっているのです。
16世紀ごろ、ポルトガル人が日本にやってきたとき、彼らはヨーロッパの国々の名前をポルトガル語で紹介しました。当時、オランダは「Holanda(ホランダ)」と発音されており、それが日本語に取り入れられて「オランダ」となったのです。この言い方は江戸時代の鎖国時代でも特に重視され、長崎の出島を通じて日本と貿易を行っていた唯一のヨーロッパの国がオランダだったため、「蘭学(らんがく)」など、さまざまな分野で「蘭(らん)」という漢字が使われるようになりました。
「オランダ」はもはや外国名というより、日本語の一部ともいえるほど定着しています。実際、2019年にオランダ政府が自国を「ネ덜란ド」として再ブランド化しようとした際も、日本では依然として「オランダ」と呼ばれ続けています。これは、言葉の歴史的経緯や文化の独自性が形になった一例といえるでしょう。
他の国々が英語読みに近い呼び方をする中で、日本が独自の呼び方を続けているのは、まさに異文化との交流の軌跡。今後も「オランダ」という言葉には、日本の開かれた歴史の一面が宿り続けることでしょう。
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