中国での「黄色」の意外な意味
日本では明るさや元気を連想させる「黄色」ですが、中国では少し異なる意味合いがあります。「黄色」はアダルトなコンテンツを連想させるスラングとして使われることもあり、たとえば日本の「ピンク映画」にあたるものを「黄色電影(えきしょう えいが)」と呼びます。
この背景には、共産党時代の宣伝活動で「赤」が革命や正義の象徴だったため、それと対照的に「黄色」が道徳から逸脱した「堕落」や「猥雑」といったネガティブなイメージと結びついた歴史があります。そのため、現代の中国でも「掃黃」(ポルノの取り締まり)といった表現が使われるほど、「黄色=いやらしいもの」という感覚は定着しています。
ただし、これは色そのものがタブーというわけではありません。帝王の色として敬われてきた歴史もあり、古代中国では皇帝のみが黄色の衣装を着用できたほど、かつては尊ばれた色でもありました。文化や時代によって、同じ色でも意味は大きく変わります。
また、隣国タイでは、国王の象徴色として黄色が愛され、火曜日の守護色とされ、多くの人々が黄色の服を着る習慣があります。同じ東アジアでも、色に対する感情は国によってまったく異なるのです。
旅行やビジネスで中国を訪れる際は、たとえば黄色いTシャツを着る分には問題ありませんが、「黄色」という言葉のニュアンスにはちょっと注意が必要かもしれません。
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