空に浮かぶ虹色の光「幻日」とは?
朝や夕方の空に、太陽の横に虹色の光が現れることがあります。この不思議な現象を「幻日」(かんじつ)といい、まるで太陽の双子が現れたかのように見えます。関東でも2021年11月、朝日とともにこの光が観測され、空を見上げる人々の注目を集めました。
幻日は、空に浮かぶ極めて小さな氷の結晶によって引き起こされます。高い空に広がる薄い巻雲や巻層雲に含まれる氷の粒が、太陽の光を屈折・反射させることで、太陽の左右に光の点が現れるのです。氷の粒が六角形の板状で、一定の向きに整列しているほど、はっきりとした幻日が見えます。
なぜ虹色なのかというと、光が氷を通過する際に、波長ごとに分かれるプリズムのような働きをするから。赤やオレンジが内側、青や紫が外側に広がるよう見え、まるで小さな虹が空に浮かんでいるようです。ただし、条件によっては白っぽくぼんやりと見えることもあります。
幻日は太陽の高度が低い、早朝や夕方が見頃。空の状態が整えば、日本各地で一瞬の輝きを見せてくれます。次に空を見上げるとき、太陽の横に光の影が映っていたら、ぜひ足を止めて。その瞬間、自然の美しさに心を奪われることでしょう。
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