心房細動はすぐに命に関わる病気か?

「心房細動」という名前を聞くと、心臓の病気だけに「すぐに命を落とすのではないか」と強い不安を感じるかもしれません。心房細動が起きると、脈拍が大きく乱れ、1分間に150〜200回以上という猛烈な速さで打つことがあります。そのため、激しい動悸や胸の不快感を覚えてパニックになる方も少なくありません。

結論から言うと、心房細動の発作そのもので即座に命を落とすケースは稀です。しかし、だからといって放置してよい病気ではありません。真の恐ろしさは、発作の最中ではなく「その後に引き起こされる合併症」にあります。

心臓が細かく震えて適切に収縮できなくなると、心房内で血液がスムーズに流れず、滞留しやすくなります。この滞った血液が固まることで血栓(血の塊)が形成されます。そして、この血栓が血流に乗って脳へ運ばれ、血管を塞いでしまうのが脳梗塞です。

心房細動が原因で起こる脳梗塞は広範囲に及ぶことが多く、重い後遺症が残ったり、命に関わったりするリスクが高まります。動悸などの自覚症状を軽く考えず、早期に循環器内科を受診し、適切な治療や血栓予防を行うことが命を守るために非常に重要です。

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