日本最古の昔話『竹取物語』

日本で最も古いといわれる物語、それは『竹取物語』です。およそ1000年以上前、平安時代の初め頃に書かれたこの物語は、世界で最初の「フィクション小説」とも言われるほど、歴史的にも文学的にも大きな価値を持っています。

ある日のこと、山で竹を切っていたおじいさんが、光る竹の中から小さな女の子を見つけます。まるで夢のよう。彼女はやがて美しい姫に成長し、「かぐやひめ」と呼ばれるようになりました。帝や五人の高貴な男たちが彼女の美しさに惹かれて求婚するも、かぐやひめは次々と難題を出して断っていきます。

しかし、かぐやひめには大きな秘密がありました。実は彼女は、月から来た存在で、地上での暮らしは永遠に続くわけではありません。やがて迎えが来て、月へ帰ってしまう――という切ない結末が、この物語の心を打つポイントです。

現代でも映画やアニメ、絵本の題材として親しまれている『竹取物語』。その幻想的な世界観や、人間の儚さを描く深さは、今読んでも心に残ります。日本の昔話の始まりともいえるこの物語は、これからも語り継がれていくことでしょう。

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