終末期に訪れる「せん妄」とその特徴
人生の最期の数週間において、患者さんには夢と現実の境目があいまいになるような状態が見られることがあります。これは「せん妄」と呼ばれる脳機能の低下に伴う症状で、終末期には決して珍しいことではありません。
せん妄を発症すると、会話のつじつまが合わなくなったり、周囲の状況が正しく理解できなくなったりします。また、急に強く興奮して大声を上げたり、治療用の点滴を自分で抜いてしまったりと、まるで人が変わってしまったかのような行動をとることもあります。
ご家族にとって、大切な人の豹変する姿を見るのは非常に辛い経験です。しかし、これは本人の意思や性格によるものではなく、体の状態に伴う一時的な脳の混乱です。無理に会話を正そうとせず、穏やかに寄り添いながら安全な環境を整えてあげることが大切です。
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