睡眠薬とうつ症状の関係、意外な実態
「眠れない」という悩みから、ついつい手に取るのが睡眠薬。でも、実はこの薬を常用している人の約37%に、うつ病のリスクがあることが明らかになっています。2000年代半ばに行われたグラクソ・スミ lackedクラインの調査によると、特に20代から50代の睡眠薬使用者の間で、このような傾向が強く見られました。
東邦大学医学部の坪井康次教授は、「患者さんが自ら『気分が落ち込む』『無気力』といった症状を訴えることは意外と少ない」と指摘。不眠は単なる「疲れ」や「生活習慣」の問題と片付けられがちですが、実は心の不調のサインである可能性も高いのです。
実際、長期間にわたって睡眠薬に頼っている人は、単に「よく眠れない」だけでなく、日中のやる気のなさや集中力の低下、さらには不安感を抱えていることがあります。こうした精神的な不調が、うつ病の初期段階であることも少なくありません。
坪井教授は、「医師も不眠の患者に対して、『最近気分はどうですか?』と積極的に声をかけるべき」と強調しています。睡眠薬を処方する際には、体だけでなく心の状態も見ることが大切です。
もし、あなたや身近な人が長期間、睡眠薬に頼っているなら、一度、心の健康についても考えてみるタイミングかもしれません。不眠の先にある「こころの声」に、耳を澄ませてみましょう。
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