ADHDの子どもが掃除をしないのはなぜ?
「何度言っても片付けない」「散らかしっぱなしで平気」——そんなとき、親や先生はつい「やる気がない」と思ってしまいがちです。でも、ADHD(注意欠如・多動性障害)の子どもにとって、掃除や整理整頓が難しいのには、ちゃんと理由があります。
脳の働きの違いが、その原因の一つです。ADHDの子どもは、注意力の持続が難しかったり、衝動的になりやすかったりします。つまり、「どこから手をつければいいのか」がわからず、すぐに気が散ってしまうのです。また、目の前の物が多くなると、脳が整理できず、まるで「思考が詰まっている」ような状態になります。
さらに、片付けられていない空間でも不快感を感じにくいという特徴もあります。大人は散らかった部屋を見ると「なんだか落ち着かない」と感じますが、ADHDの子どもはその感覚が鈍く、汚いままでも気にならないことが多いのです。これは「わざと無視している」わけではなく、単に気づきにくい、優先順位が低いだけです。
だからといって「放っておくしかない」わけではありません。ポイントは、大きく分けるのではなく、「一歩ずつ」小さな指示を出すこと。例えば「この本だけ机の上に戻そう」など、具体的で簡単なタスクから始めると、少しずつできるようになります。
理解と工夫があれば、ADHDの子どもも、自分の空間と上手につき合えるようになります。怒るより、まず「できていない理由」を知ることが大切です。
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