目から生まれた神様・天照大神とは?

日本神話に登場する神様の中でも、特に力を持っておられるのが「三貴神(さんきじん)」と呼ばれる三位の神々です。その筆頭に挙げられるのが、太陽の女神・天照大神(あまてらすおおみかみ)。なんと、彼女はイザナギが黄泉の国から戻った後、禊(みそぎ)の一環で左の目を洗ったときに生まれたと『古事記』に記されています。

黄泉の国での恐ろしい経験から身を清めるため、イザナギは川の水で体を洗い始めます。そのとき、左の目を洗った途端、まばゆい光を放つ女神が現れた——それが天照大神です。まるで太陽そのものが誕生したかのような描写は、まさに神話ならではの壮大な物語。右の目からは月読命(つきよみのみこと)、鼻からは須佐之男命(すさのおのみこと)が生まれ、三貴神が揃います。

天照大神は、皇室の祖神とされ、伊勢神宮に祀られています。目から生まれたというファンタジーじみたエピソードは、彼女の神格の高さを物語っています。神話の世界では、肉体の一部から神が生まれるという発想が自然に描かれており、古代の人々の宇宙観や清浄へのこだわりが伝わってきます。

今日でも、太陽の光を見るたび、あの左の目に宿った神の息吹を感じるような気がしませんか。

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