小さくて人気の貝「とこぶし」
「アワビみたいな小さな貝」と聞いて思い浮かぶのが、とこぶしです。見た目は確かにアワビに似ていますが、実は成長しても殻の長さはおおよそ7cm程度。だから、ずっと小さいままでいるように感じるのです。
とこぶしはミミガイ科の貝で、煮物や焼き物、そしてさっぱりとした酢の物としても楽しめます。その歯ごたえと、まろやかなうま味が特徴で、海の幸好きにはたまらない一品です。
一方、アワビは10年もすれば15cmを超えるほどに育つことがありますが、とこぶしはそれほど大きくならないので、昔から「センネンゴ」という愛称で呼ばれる地域もあるほど。字のごとく「千年ご」まで小さいままだからだとか、笑い話も残っています。
実はこの「成長が遅い」という特徴が、とこぶしの人気のひとつでもあります。大きくならなくても、しっかりとした味わいが楽しめるからこそ、料理に使われる機会も多いのです。
海辺の市場で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。見た目の愛らしさも相まって、地元では長く親しまれてきた貝なのです。
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