スンナ派とシーア派の違いとは?

イスラム教の中には主に二つの大きな宗派があります。それがスンナ派シーア派です。この二つの違いは、預言者ムハンマドの後継者(カリフ)を誰が継ぐべきだったかという点にあります。

スンナ派は、預言者の教えや行動(スンナ)に従い、共同体全体の調和を重んじます。彼らは、最初の四人のカリフ、いわゆる「正統カリフ」を正当な指導者として認め、その後継者としてウマイヤ朝などの政権も受け入れました。現在、世界のムスリムの約85~90%がスンナ派に属しているとされ、広く中東から南アジア、東南アジアまで広がっています。

一方、シーア派は、預言者の血筋を継ぐ人物だけが指導者になるべきだと考えます。特に、第4代カリフのアリーとその子孫(イマーム)だけを正当なリーダーとして認める立場です。アリーは預言者の義理の息子であり、娘ファーティマの夫でもあります。シーア派は、アリー以降の歴代のイマームに霊的・政治的権威を認め、それ以外のカリフは正当ではないと考えます。

この違いは7世紀の出来事にさかのぼりますが、今日でも影響が続いています。特にイランとサウジアラビアの対立など、現代の国際情勢にも関係しています。宗教的信念が、歴史や政治に深く根差している例といえるでしょう。

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