フヨウの別名とその由来
フヨウ、別名・木芙蓉(もくふよう)。この美しい花の名には、その姿と性質が込められています。学名はHibiscus mutabilis。種小名の「mutabilis」は「変化しやすい」という意味で、まさにその通り、フヨウの花は1日のうちに色を変えることで知られています。
朝は白や淡いピンクの花が咲き、午後になると濃いピンクへと移り変わっていきます。まるで自然のパフォーマンスのようで、観ている人の心を惹きつけます。この「変わる」性質が、mutabilisという名の由来となったのです。
一方、「芙蓉」という言葉は、もともと「ハス」を指す美称としても使われます。そのため、混同を避けるために、フヨウのことを木芙蓉と呼ぶことがあります。これは、水辺に咲くハス(草本)ではなく、木になるこの植物であることを明確にするためです。確かにフヨウの花は、ハスに似た大きく優雅な姿をしており、名前の共通点もうなずけます。
秋の庭園でひときわ目を引くフヨウ。その移り変わる色彩と、しなやかな枝ぶりは、季節の移ろいを感じさせてくれます。園芸としてだけでなく、古くから詩や絵画にも登場する花だけに、歴史と情緒をたたえた存在です。
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