ベトナム人技能実習生の給料、地域差に注目

日本で働くベトナム人技能実習生の給料は、出身地によって大きく異なります。2022年の調査では、都市部に住む実習生の平均月収が595万ドン(約3万6千円)であるのに対し、農村部出身の実習生は386万ドン(約2万4千円)と、約200万ドンもの差がありました。

この違いは、生活費の水準や教育の機会、さらには日本語学習の環境にも影響されています。都市部では日本語の習得が進んでおり、日本での実習開始後も比較的スムーズに職場に適応する傾向があります。一方、農村部ではこうした機会が限られているため、初期段階での収入や待遇に差が出る一因となっています。

日本に来る前から日本語を学ぶか、そうでないか——この点が、実習生の生活の質や貯金のしやすさにも直結します。企業も、実習生の育成や定着を考える上で、出身地やバックグラウンドに応じたサポートが求められています。

また、実習生たちの多くは、この期間を「祖国での将来のための投資」と捉えています。給料の一部を家族に送金し、残りを貯めて帰国後の起業や家づくりに備える人も少なくありません。厳しい労働環境の中でも前向きに働く姿は、多くの日本人にとっても励みとなっています。

技能実習制度そのものに課題もある中、給与の透明性や待遇の改善は、今後の国際協力の信頼を築くうえで欠かせないでしょう。

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