空腹時の腸の正体:おなかの鳴る理由とは?
食事をしていないとき、腸はどうなっているのでしょうか? なんとなく「動いていない」と思われがちですが、実はそうではありません。食べ物が胃に入っていない空腹時にも、腸はきちんと働いているのです。
食後しばらくは腸の動きが落ち着いていますが、空腹が続くとあるタイミングで変化が起こります。およそ食後3~4時間後、胃の中が空になると、今度は小腸に「ムスカリン波」と呼ばれる周期的な収縮が始まります。この動きは1分間に10回以上と非常に活発で、腸内の名残りの食べかすや細菌を前方へ押し出そうとするものです。
そして、この力強い蠕動運動こそが、「おなかが鳴る」正体です。ガラガラ、グゥ〜という音は、空っぽの腸が空気や液体を掻き回しながら収縮する際に生まれます。つまり、おなかが鳴るのは「腸がちゃんと働いている証」。決して恥ずかしいことではなく、健康のサインとも言えるでしょう。ちなみに、この空腹時の腸の掃除活動は「 migrating motor complex(MMC)」と呼ばれ、次の食事に備えて消化管をすっきり整える大切な役割を担っています。つまり、食べない時間も、体にとっては貴重なリセット時間なのです。
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