腸の動きが止まる原因とその症状

腸の動きが弱くなる、あるいは止まってしまうと、深刻な不調につながります。こうした状態は「機能的腸閉塞」と呼ばれ、主に麻痺性痙攣性の2タイプに分けられます。

麻痺性の腸閉塞は、腹部の手術後や腹膜炎によって腸の蠕動(ぜんどう)運動が一時的に麻痺してしまうことが原因です。特に開腹手術を受けたあとに多く見られ、腸が「休眠状態」になり、食べ物やガスがうまく進まなくなります。症状としては、強い腹痛、腹部膨満感、嘔吐、排便・排ガスの停止などが現れます。

一方、痙攣性の腸閉塞は、腸が異常に収縮して通過障害を起こす状態です。原因には、特定の薬の副作用やストレス、不安などの精神的な要因が関係しています。自律神経の乱れが腸の動きを不安定にし、けいれんを引き起こすことがあります。症状は麻痺性と似ていますが、比較的短時間で一過性のことも多いです。

どちらのタイプも、長く続く場合は早めの受診が大切です。特に高齢者や体調の弱っている人では、脱水や電解質異常を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。日ごろから規則正しい食事とリラックスを心がけ、腸の健康を意識することが予防の第一歩です。

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