高齢者の虫歯、放置は大きなリスクに

高齢になっても虫歯は他人事ではありません。実は、年齢を重ねるほど虫歯を放置することが、思わぬ健康トラブルにつながる危険性があります。

虫歯をそのままにしていると、口の中の細菌がどんどん増えていきます。特に高齢者の場合、若かった頃に比べて免疫力が低下しているため、細菌の増殖に対処しきれず、あっという間に歯の周囲に炎症が広がる可能性があります。これが歯周病の始まりです。

歯周病になると、歯を支える骨が溶け出し、歯がグラついたり、最悪の場合は抜けてしまうことも。しかし、それだけにとどまらないのが怖いところです。

口の中に増えた歯周病菌は、唾液と一緒に飲み込まれたり、歯ぐきの傷から血流に入ったりして、体の他の臓器にも影響を及ぼします。特に、白血球がこれらの細菌と戦う過程で、体に過度の負担がかかります。その結果、心臓や脳、肺などに悪影響を及ぼすケースも少なくありません。たとえば、細菌が血液を通じて心臓に達すると、心内膜炎を引き起こすことも。

また、歯がなくなると食べ物がうまく噛めなくなり、栄養の偏りや筋力の低下、ひいては要介護状態の進行にもつながる可能性があります。

毎日の歯みがきに加え、定期的な歯科検診は、健康寿命を延ばす重要な習慣です。少しでも違和感があれば、早めの受診が安心につながります。

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