うつ病における気分の波と「日内変動」について
うつ病を経験する際、気分が深く落ち込む時間は1日の中でも一定ではありません。多くの患者さんが、時間帯によって症状の強さが変わる「日内変動(にちないへんどう)」という現象を経験します。
特に特徴的なのは朝方の時間帯です。目覚めた直後や午前中は、一日の中で最も気が重く、強い抑うつ気分や倦怠感に襲われることが少なくありません。布団から出るのが億劫になったり、絶望感が強まったりするのは、この日内変動による自然な症状の一つです。
しかし、午前中の重たい時間が過ぎ、午後から夕方にかけて時間が進むにつれて、少しずつ気分が軽くなっていくケースが多く見られます。「夕方になると少し動けるようになる」「夜には気持ちが少し楽になる」といった変化がこれにあたります。
このように、気分の落ち込みには明確な波があるため、「朝は何もできなくて落ち込むけれど、夜は少し落ち着く」といった状態も、うつ病の経過の中でよくみられる特徴の一つです。無理に朝から活動しようとせず、自身の体調の波に合わせたペースで過ごすことが大切です。
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