ハムの語源とその歴史
「ハム」という言葉は、実は英語の「ham」に由来しています。もともと「ham」とは、「豚のもも肉」のことを指します。英語圏では古くから、このもも部分を塩漬けや燻製にして保存食としていたことから、加工された豚肉全般を「ham」と呼ぶようになりました。
日本にハムが伝わったのは、明治時代以降のこと。当初は西洋の食文化として珍しがられていましたが、次第に私たちの食卓にも定着していきました。もともとのハムは、骨付きのもも肉をまるごと加工したもので、家庭で手軽に食べられるスライスハムが登場するのは、それからずっと後のことです。
現在ではハムというと、パンに挟んだり、おにぎりの具にしたりする柔らかいスライスハムを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、伝統的な作り方では、じっくりと数か月かけて塩と時間で味を引き出す、手間のかかる食品です。有名な例としては、スペインの「ハモン・セラーノ」やイタリアの「プロシュート」があります。これらは今でも骨付きのもも肉を長期間熟成させたもので、まさに「元祖ハム」といえるでしょう。
ハムひとつをとっても、その言葉のルーツから作り方、食べ方まで、さまざまな文化の交流が見えてきます。次の機会に、ハムサンドを食べるとき、その歴史について少し思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
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