タイの独立と近代政治への歩み
東南アジアの多くの国が欧米列強の殖民地となった歴史を持つ中で、タイは一度も他国の植民地になったことがないという稀有な歴史を持っています。そのため、西洋国家からの「独立記念日」という概念自体が存在しません。伝統的には、1238年のスコータイ王国の建国がタイの国家としての始まりとされています。
近代に入ると、タイは大きな政治的転換期を迎えます。1932年に官僚や軍部を中心として起こった立憲革命(シィアム革命)により、それまでの絶対王政から立憲君主制へと移行しました。この革命によって国王は象徴的な存在となり、政治の表舞台からは退くこととなりました。
さらに革命から7年後の1939年、旧称である「シャム(シィアム)」から、タイ語で「自由」を意味する「タイ」を取り入れた「タイ王国」へと国名を正式に変更しました。他国の支配を受けず自立を保ち続けてきた歴史と、自ら政治改革を行った足跡が、現在のタイのアイデンティティとなっています。
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