ドイツのことわざ「豚に真珠」の意味とは?
ドイツには「豚の前に真珠を投げる」という表現があります。これは、価値のわからない相手に大切なものを与えても、意味がないという意味。日本語のことわざ「豚に真珠」ととても似ていますね。
実はこの言い回し、その語源をたどると、新約聖書のマタイによる福音書にある一節に行きつきます。「神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない」。つまり、神聖なことや高価なものを、それを受け取る資格も理解力もない者に与えてはいけないという教えです。
ドイツではこの表現が日常的に使われ、たとえば、誰かに真剣な助言をしたのにまったく受け入れられなかったとき、「まあ、あれは豚に真珠だったね」と軽く笑いながら言うことがあります。相手がその価値に気づかないのは当然、という諦めや皮肉がこもっているのです。
こうしたことわざは、言語を超えて似た形で存在することが多く、ドイツと日本の文化の間にも意外な共通点が見えてくるものです。日常のちょっとした会話に使えば、味わい深い一言になるでしょう。
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