企業名に「様」は付けるべき?

ビジネス文書でよく見かける光景――「○○株式会社 様」といった表記。一見丁寧に見えるこの書き方、実は誤りです。「様」はあくまで個人に対する敬称であり、企業や団体の名前に付けるものではありません。

たとえば、取引先に送る請求書や案内状の宛先で「株式会社〇〇 様」と書くのは、文法的に適切ではありません。正しくは、「株式会社〇〇 御中」または「代表者名 様」とすべきです。「御中」は、部署や会社全体宛てのメッセージに対して使う敬称。つまり、「御中」を使うことで、「その会社の担当者各位」へという意味合いが伝わるのです。

とはいえ、実際の現場では「様」を付けてしまうケースがいまだに多いのも事実。特に中小企業の間では慣例的に使われていることもあり、相手に失礼ではないかと心配になるかもしれません。しかし、正確なビジネスマナーを意識するなら、「御中」や「行」などの適切な表現に切り替えるのが望ましいでしょう。

また、個人宛ての場合はもちろん「様」を付けます。例えば「株式会社〇〇 営業部 山田太郎 」であれば問題ありません。ポイントは、宛先が「組織か」「個人か」を見極めることです。

些細なように思えても、敬称の使い分けは信頼関係の一歩。2013年から続くこの指摘は、今もなおビジネスパーソンに問われる常識です。

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