心拍数が低くなる原因と迷走神経の役割
日常生活の中でふとした瞬間に脈拍が遅くなったり、めまいを感じたりすることがあります。このように心拍数が低下する状態(徐脈性不整脈)を引き起こす大きな要因の一つが、迷走神経の過剰な刺激です。
迷走神経は自律神経の一種で、主に副交感神経として体をリラックスさせる働きを担っています。しかし、強い痛みや激しい疲労、空腹、下痢・嘔吐といった消化器系の異常、あるいは食べ物を飲み込む動作(嚥下)などが刺激となり、迷走神経が急激に優位になることがあります。その結果、心臓へ「脈を落とせ」という信号が強く伝わり、心拍数が下がってしまうのです。
ごくまれなケースでは、強い迷走神経反射によって心臓が一瞬停止することもあります。一見恐ろしく感じられますが、こうした生理的反応に伴う不整脈の多くは一過性のものであり、自然に治まる傾向があります。ただし、頻繁にめまいや失神を伴う場合は、別の心臓疾患が隠れている可能性もあるため、早めに医療機関で相談することが推奨されます。
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