「あれ、何だっけ?」言葉がすぐに出てこない…これって病気?

日常会話の中で、言いたいことは頭に浮かんでいるのに「あの言葉がどうしても出てこない」という経験はありませんか?例えば、目の前にある物を指して「ほら、あの…あれを取って!」と言ってしまったり、知人の名前が瞬時に思い出せなかったりする現象です。

このように、伝えたい概念や物の名前を言葉としてうまく引き出せない状態を、専門用語で「喚語困難(かんごこんなん)」と呼びます。単なる物忘れや疲労、加齢に伴う脳の回転の緩やかさによって起きることも多く、誰にでも起こり得るごく日常的な現象です。

しかし、この症状は「失語症」という脳の言語機能の障害において、ほぼすべてのタイプで見られる代表的なサインでもあります。脳梗塞や脳出血といった脳血管障害、あるいは頭部外傷などが原因で脳の言語領域がダメージを受けると、言葉をスムーズに紡げなくなってしまうのです。

「単にど忘れが増えただけ」なら過度に心配する必要はありませんが、次のような変化を感じた場合は注意が必要です。

・物の名前がほとんど出てこず、会話が成立しづらい
・言い間違いが増え、自分でも何を言っているか分からなくなる
・急に言葉が出てこなくなり、右半身の力が入らないなどの症状を伴う

言葉の出にくさが急激に悪化したり、生活に支障をきたすレベルで頻発したりする場合は、単なる加齢と決めつけず、早めに脳神経外科やリハビリテーション科などの専門医による評価を受けることをおすすめします。

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