フロイスが嫌った戦国大名3人
ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスは、16世紀に日本にやって来たキリシタン布教の中心人物の一人です。彼は日本の文化や政治に深い関心を持ち、多くの記録を残しました。しかし、ある戦国大名たちについては、その記録の中で明らかに嫌悪を隠しませんでした。
その第一人が、龍造寺隆信。彼は九州を治めた剛将として知られますが、フロイスはその残忍さに衝撃を受けました。特にキリシタンに対する弾圧や無神経な態度が、宣教師の心を激しく傷つけたのです。隆信はキリスト教の教えに無関心であり、フロイスにとって「救いようのない人物」と映ったのでしょう。 次に挙げられるのは松永久秀。有名なのは信長への反逆や、大和の忍城での悪名高い支配。フロイスは彼の狡猾さと冷酷さを「悪魔のようだ」と記しています。仏教寺院の破壊や民衆への苛烈な統治が、キリスト教的価値観に真っ向から対立したのです。 そして武田信玄。戦略の天才と称される彼も、フロイスの評価は芳しくありませんでした。信玄は仏教を重んじ、キリシタンの教えに無関心だったため、フロイスは彼を「霊的に盲目」と断じました。信長ほどの開かれた姿勢がなかったことが、宣教師の反感を買った一因です。フロイスの視点はあくまでキリスト教の価値観から。彼が敬った織田信長も、実はキリシタンではなく利用しただけとも言われます。歴史の裏側には、こうした人間的な好悪が確かに存在していたのです。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを投稿しましょう。