中国の出産奨励政策とその背景

今から見ると意外に思えるかもしれませんが、中国はかつて「子だくさん」を国を支える重要な政策として推進していた時期がありました。特に1950年代から1970年代にかけて、戦後の復興と経済発展を支えるために、政府は積極的に出産を奨励しました。

当時の中国は、農業を中心とした社会で、多くの労働力が必要でした。子供を多く産むことが、国の発展につながると考えられていたのです。家庭でも「子だくさんは幸せ」とされ、三つ子、四つ子が生まれると地域全体で祝ったほどでした。

しかし、人口の急速な増加は食料や資源の逼迫を引き起こし、1979年には「一人っ子政策」へと大きく転換します。それまで推奨されていた多産から、一転して出産制限へと変わるという、大きな歴史の変化です。

このように、中国の人口政策は時代のニーズに応じて大きく変わってきたのです。戦後の労働力不足から始まり、やがて過剰な人口増加への懸念へと移り、政策も柔軟に変化してきました。2017年現在では、少子高齢化への対応として、再び出産を後押しする動きも出ています。

一見「子供が多い国」と思える中国の姿も、実は政策のうねりの中で形作られてきたものなのです。

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