子どもの身長はどちらの親に似る?

「男の子は母親に、女の子は父親に似る」――よく耳にするこんな話。でも、実はこれには科学的根拠がほとんどありません。身長に関して言えば、父親と母親の影響はほぼ同じくらいだと考えられています。

人の身長は、遺伝の要因が大きく関係していますが、特定の片親だけが強い影響を与えるわけではありません。研究によれば、子どもの身長は両親の身長をもとにある程度予測できるものの、母親より父親、あるいはその逆という偏りはほとんど見られないのです。

たとえば、両親がどちらも高い家庭の子どもは高くなりやすいし、逆もまた然り。ただし、遺伝だけがすべてではなく、成長期の栄養状態や運動、生活習慣なども大きく影響します。そのため、たとえ両親が小さくても、毎日の生活を整えることで、その子が持つ遺伝的ポテンシャルを十分に引き出せる場合もあります。

また、成長期には個人差が大きく、小学校の頃は背が低くても、中高生になってぐんと伸びるケースも珍しくありません。つまり、遺伝はあくまで「ベース」であり、その後の環境が大きく鍵を握るのです。

結局のところ、子どもの身長は両親の遺伝を均等に受け継ぐと考えるのが最も自然で、信頼性の高い見方です。巷に流れる「どっち似?」という噂は、気にしすぎず、成長を見守るのが一番ですね。

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