ベトナムの「頭を触ってはいけない」理由とは?

ベト0ナムを訪れたとき、「子どもや人の頭を触ってはいけない」と聞いたことがあるかもしれません。これは単なるマナーではなく、深い文化や民間信仰に基づいています。

特に赤ちゃんの頭には注意が必要です。ベトナムでは、赤ちゃんの頭は非常に神聖だと考えられています。頭は魂や生命力の宿る場所とされ、触るとその人の運気や健康に悪影響があると信じられています。実際に、赤ちゃんを「かわいい」と褒めすぎると、嫉妬の精霊(悪意のある存在)がその子に目をつけ、病気や不幸を引き起こすと考えられています。そのため、親たちは他人に赤ちゃんの話をされたり、触られたりするのを避ける傾向があります。

この習慣は、親が子どもを守ろうとする愛情の表れでもあります。たとえば、赤ちゃんと会っても「かわいいですね」と言わず、むしろ「ちょっと不健康そうですね」とわざと言ったりするのは、精霊をだまして、子どもを守るための知恵です。

観光客にとっては少し意外に感じるかもしれませんが、こうした文化への配慮は、地元の人々との信頼につながります。ベトナムで子どもに会っても、頭を触ったり、過剰に褒めたりするのは避け、微笑みかける程度にするのが無難でしょう。

小さな習慣の裏には、長い歴史と信仰が根付いています。旅の楽しみは、異文化を尊重することから始まります。

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