「お花摘み」って何?意外な隠語の由来
「ちょっとお花摘みしてきます」という言葉、聞いたことありますか?一見、山や庭で花を摘みに行くように聞こえますが、実はこれは「トイレに行く」という意味の隠語なんです。
その語源については、『日本俗語大辞典』を編集した米川明彦さんの解説によると、登山用語が発展したという説が有力です。山登りのとき、自然の中での用を「野山で花を摘んでくる」と詩的に表現したのが始まりだと言われています。やさしい言い回しで、場の空気を乱さない配慮を感じさせますね。
また、「お花摘み」はだいたい女性が使う表現とされ、男性の場合は「キジ撃ち」や「野鳥観察」など、狩猟に見立てた言葉が使われることが多いです。こうした性差のある隠語は、日本の言語文化ならではのユーモアや婉曲表現(えんきょくひょうげん)のひとつの形かもしれません。
今ではあまり日常で耳しませんが、昔の人がいかに工夫して、気まずさを避けながら言い換えてきたかが伝わる、ちょっとかわいらしい表現です。「お花摘み」と聞くたびに、山ざくらや道ばたの花を思い浮かべてしまうのも、ロマンチックなことかもしれません。
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