悪霊を払う色は赤? 日本の信仰が宿る色の意味
「悪霊を払う色」として、昔から日本に伝わるのは赤です。現代では何気なく見過ごしがちなこの色は、実は深い信仰と力を秘めてきました。
赤は太陽や炎、そして血の色。命の源を連想させるその性質から、古くから生命力や守護の象徴とされてきました。神社の鳥居や神札、お守りに赤が使われるのは、偶然ではありません。その色自体に、邪気を祓い、災いから守る力があると信じられてきたからです。
『古事記』にも、悪霊や邪気を払うために赤土(あかど)を床にまくという記述が残っています。これは単なる装飾ではなく、文字通りの「まじない」。赤い土で空間を清め、不浄なものを寄せ付けないという考えです。赤は、目に見える美しさだけでなく、目に見えない「気」や「魂」に働きかけるとされていたのです。
赤い紐を使ったお守りや、赤ちゃんの着物に赤を使う風習も、この伝統の延長。赤は単なるファッションではなく、人々の願いや祈りを色にしたものだったのです。
今でも神社で見かける赤。その一色には、何千年もの祈りと、人間が守ろうとしてきたものが込められています。
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