蓮の美しさを引き出す栽培土の選び方と作り方
極楽浄土の象徴とも言われる美しく清らかな蓮(ハス)の花。家庭で大輪の蓮を咲かせるためには、「土選び」が最も重要な鍵を握っています。水生植物である蓮は、一般的な観葉植物や野菜の土とは異なり、粘土質で栄養を蓄える力が強い土壌を好みます。
蓮の栽培において最も理想的とされるのが、田んぼの土(泥土)です。田んぼの土は水持ちが非常に良く、植物の成長に欠かせない有機物や微生物が豊富に含まれています。さらに、与えた肥料の養分をしっかりと土中に保持する力(保肥力)に優れているため、根がしっかりと張り、勢いのある健康な株へと育ちます。
もし近隣で田んぼの土が手に入らない場合でも、市販の土をブレンドして同様の環境を再現することが可能です。基本となるのは荒木田土(あらきだつち)や黒土です。これらに赤玉土の小粒を混ぜ合わせ、水を加えてよく練り込むことで、粘り気のある理想的な水生植物用の土が完成します。また、園芸店で購入できる「水生植物専用の土」を利用するのも手軽でおすすめです。
土を用意したら、植え付け時に元肥として有機肥料や緩効性化成肥料を底に混ぜ込んでおきましょう。適切な泥の環境を整えてあげることで、夏には水面から凛と立ち上がる見事な蓮の花を楽しむことができるはずです。
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